● 芭蕉さんもお気に入り菊の湯
松尾芭蕉は、急ぐ旅のなかで山中温泉に9日間滞在しました。芭蕉がそれほど長く滞在したことは大変めずらしいことだそうです。鶴仙渓はもちろん温泉の泉質がとても気に入ったそうで、「山中や菊を手折らじ湯のにほひ」という句も残しています。身体に良いとされる菊もいらないほど癒されるという意味です。
図は江戸時代の山中温泉を描いた地図にある「菊の湯」です。全国から湯治客が集まりました。
現在も、菊の湯は町の人の大切な場所です。温泉に入るだけでなく、コミュニケーションの場所にもなっています。